【3メートルの木炭を、一滴ずつ通るウイスキー】 黒いラベルと…

【3メートルの木炭を、一滴ずつ通るウイスキー】
黒いラベルと四角いボトルでおなじみの
「ジャックダニエル」。
一度は飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。
よく「バーボン」と思われることもありますが、
ジャックダニエルは「テネシーウイスキー」と呼ばれています。
その大きな理由が、
樽で熟成させる前に行われる、少し変わった工程にあります。
蒸溜したばかりのウイスキーを、
サトウカエデから作った木炭の層へ、一滴ずつゆっくり通していくのです。
木炭の厚さは約10フィート。
メートルにすると、およそ3メートルあります。
3メートルもの木炭を通り抜けてから、
ようやく新しいオーク樽へ入れられ、熟成が始まります。
この製法は「チャコール・メローイング」と呼ばれています。
木炭を通すことで、蒸溜したばかりの原酒が持つ荒々しさをやわらげ、
ジャックダニエルらしい、まろやかで飲みやすい味わいへ整えていくそうです。
つまり、あのやさしい口当たりは、
長い樽熟成だけで生まれているわけではありません。
樽に入る前から、
すでにひと手間もふた手間もかけられているんですね。
実はこの製法、手間と費用がかかることから、
かつて他の造り手がより安価な方法へ移っていく中でも、ジャック・ダニエルは使い続けたとされています。
効率だけを考えれば、
やめるという選択もあったはずです。
それでも自分たちらしい味を守るために、
時間のかかる製法を残した。
今では世界中で親しまれている一本ですが、
その裏には、昔ながらの造り方を守り続けた職人たちのこだわりがあります。
そんな背景を知ってから飲むと、
いつものジャックダニエルが、少し違って感じられるかもしれません。
スナックENでもお楽しみいただけます。
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